学会理念
真の美と健康は、正しい保健科学に基づく各人の創意工夫と自助努力によって実践的に創造されるものです。
かつて1970年代から2000年にかけ、アメリカのガン医療対策においては、医療費の財政圧迫という事情もあって、いち早く対ガンの路線変更を見直し、従来の医療一辺倒主義→早期発見・治療(切る、叩く、焼く)から補完代替医療を認める「統合医療時代」へと大きく転換しました。
一方、この間、現在の日本では、3人に1人が「ガン」で倒れ、5人に1人は、「心(脳)の病気(うつ)」で人間性を失い、「生ける屍」になりかねない状況になっており、日本の現代医療では、その問題に道筋を示せず、それは、今日に至っても改善されておりません。保健学博士 松本英聖先生(1929-2013)は、WHO(世界保健機構)で健康の定義に関して検討された「霊性の健康」を、「人間性の向上と自己実現」に向かって努力するプロセスと位置づけ、その実践プログラムを「スピリチュアルヘルス&アクティブエイジング」と名付けました。
そして、この目標実現に当たっては、互いに励まし合い、助け合うサークル活動が必要であり、そこでは「生き甲斐と希望と気力、そして感謝と笑い」の中で「心豊かな人生」を実現することであろうと提唱したのです。
真の美と健康は、正しい保健科学に基づく各人の創意工夫と自助努力によって実践的に創造されるもの(スピリチュアルヘルス&アクティブエイジング)であって、WHO(世界保健機関)の掲げる“ すべての人に健康を -Health For All -” はそれによって実現するものであると定めました。松本先生は、それを「保健技療」と名付け、その最先端の技術をマスターした学問指導者とともに「健康革命」を実現しようと志すための団体として、統合医療学術団体「国際保健技療学会」を創設したのです。
松本先生は、美養法*が保健技療の実践を担うものであると評価くださっておりましたが、先生は逝去に先立ち、「保健技療」のさらなる普及を付託されました。そこで、趣旨に共感いただける医師、治療師、薬剤師、弁護士、セラピストなど幅広い分野の皆様方と力を合わせて、「病なき世界の実現」を目指し、より良い技術構築やより良い製品づくりを勧めるため、「美養研究会」の活動を一歩進め、松本先生の掲げた「国際保健技療学会」を継承することにいたしました。
より社会貢献するためには、NPO法人として掲げることが公平性を保ち、より純粋に理念を推進できるものと確信し、ここに「NPO法人 国際保健技療学会」として再スタートを切ることがふさわしいとの思いでおります。
本学会の趣旨に賛同する方々・団体が増えていくことで、より学会の活動によって真の美と健康を手にする方が増え、笑顔があふれる時代が来ることを願い、老若男女問わず、健康で安心して暮らせる地域社会づくりに貢献していきたいと考えております。
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美養法®…体質をつくる「食」の大切さと、インド・スリランカ伝統療法「アーユルヴェーダ」に基づく体内浄化法(中国医学では“瀉”という)の必要性を伝えていこうという思いが経験と技術を積み重ね、築き上げられた実践療法であり、行動哲学。1981年に沼倉萬里枝氏によって考案。
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美養法®は、シエルドマリグループ登録商標