あけましておめでとうございます。
旧年中は私どもの活動にご理解、ご協力をいただきまして誠にありがとうございました。
本年も国際保健技療学会をどうぞよろしくおねがいいたします。
当学会は1960年の活動開始から今年で61年目を迎え、新しい時代の新しい生活様式のなかで『生涯現役』をテーマに健康づくり運動を推進してまいります。
新年2021年の1回目は『歴史を変えた感染症』をテーマにお伝えしたいと思います。
昨年から新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を奮っております。
人類の歴史は感染症との戦いとも言われております。振り返って歴史を検証してみましょう。
・ペスト（14世紀）
欧州各都市で人手不足→賃金上昇→農民が都市へ流入→農村部の労働力減少→農民の役割が見直され農奴解放、封建制度の崩壊
・天然痘（16世紀）
中南米のアステカ、インカ両国を侵略したスペイン人より持ち込まれる→免疫を持たない先住民族に拡大→アステカ帝国、インカ帝国の滅亡により両国文明の崩壊
・コレラ（19世紀～20世紀）
6回にわたり世界で流行→激しい下痢症状→イギリスやフランスでは公衆衛生が改善→下水道が整い、外光・外気を取り込みやすい住宅建設が促される
・スペイン風邪（20世紀）
世界で4000万人以上の犠牲者を生む→死亡者の99％が65歳以下で、多くは15歳～35歳の若者→感染死亡者が第1次世界対戦の戦没者の４倍に達する→結果、大戦の集結を早めた
このように大規模な感染症が発生した後に歴史は変わっています。なお、天然痘は1980年に世界保健機関（WHO）が世界根絶宣言を発表。人類が初めて撲滅に成功した感染症です。
新型コロナウイルス感染症が人類にどのような影響をもたらすのかは未だ未知数ですが、
既に新しい生活様式、リモートワークをはじめ働き方や生活スタイルの変化が始まっています。
私たちは歴史が変わろうとする時代に生きて、貴重な体験をしていくのかもしれません。
令和3年(2021年)が皆様にとって素晴らしい１年になりますようお祈り申し上げます。
ありがとうございました。
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